好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
高校は家から15分くらいの所にある。



私と育が自転車を漕いでいると何人もの同じ制服を着た人に合う。




顔見知りの人も数人いる。


同じ高校の集団の横をすり抜けて行くと…



『真鍋ー!おーい』


誰かが呼んでいた。


私も育も自転車を漕いでいた足を止め振り返る。



『あっ………』



その男の子と目が合った。


『ワリィ、ワリィ、妹ちゃんも同じ名字だもんな…』


その子のは和也といって、育といつもつるんでいる人だった。



「おぅ!和也~」



育がUターンして和也の元へ行く。




「由奈、ワリィ、先に行ってて」




『うん…解った…』




こんな時は少し寂しくなる。
育とあの和也という子とも同じクラスになった事がないので、あまり馴染む事が出来なかった。
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