好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
あっ…!育、和也オハヨ~♪』



仁美が楽しげに話す。



『仁美つわ~ん!うぃす!今日もべっぴんやね~』



「和也、お前朝からナンパかよっ!」



育が和也の肩をパシッと叩いた。



『もう~あんた達朝っぱらから超テンション高いんだもん~アタシ、ついていけない~』



三人はケタケタと笑う。




仁美と和也君と…育



三人は高校一年の時に同じクラスだったから仲がいい。



「仁美、1限目何?」



『んと…英語だよっ』




育が私以外に名前を呼び捨てにするのは、仁美くらいだった。



私は三人のやり取りを聞いてただ笑っているしかなかった。
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