賭けで動く恋
「はぁ…これで恵実は俺のものだ」
互いの腰を隙間がない位ピッタリ合わせて艶かしく見下ろす淳さんの言葉に涙が溢れた。
「ど、どうした。そんなに痛むか?」
溢れた涙を見て慌てる淳さんに笑って首を横に振る。
「違います。幸せすぎて涙が止まらないんです」
ほんの2ヶ月まで、こうして愛する人ができてその腕に抱かれるなんて夢にも思ってなかった。
私の事を理解して、それでも傍にいてくれる人がいる事に、言葉に出来ない位心が満たされてる。
嗚咽を溢す私に淳さんはしっとりと重ねるだけのキスをした。
「俺も、何て言っていいか分からない位幸せだ。ありがとう恵実」
「私こそ、見つけてくれてありがとう淳さん」
額を合わせて微笑み合った後、ゆっくりと腰を動かし始めた淳さんに、私は目まぐるしい快感の波に沈んだ。