キミに、恋に落ちる。

「柏木先輩も、相変わらずお綺麗です。あ、もしかしてそのグロス、新色ですか?」

「ふふっ。流石永遠ちゃんね。そうなの、昨日姉が試作品だからと持ってきてくれてね」

「色の白い先輩にピンク色はとっても映えて素敵ですっ」


 先輩のお姉さんは化粧品会社に勤めているらしく、なにやら良くテスターだと言っては色々なものを先輩にくれるらしい。

 元々化粧っ気のなかった私に、先輩は色々教えてくれて。

 そうして、使い切れないから、と言いながらたくさんの化粧品を私のために持ってきてくれる。



「そうそう、これ。姉がね、永遠ちゃんにも使ってみて欲しいって」


 そうしている間にどうやら先輩からお姉さんに私の話が行ったらしく。

 気がつけばこうして先輩経由で先輩のお姉さんからプレゼントされる事もしばしばあるんだけど……――。


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