探偵vs
ピンポーン。
チャイムがなった。
「もしかして…」
百合はそう思って玄関に行った。
ピンポーン。ピンポーン。
「どちら様ですか?」
返事はない。
ピンポーン。ピンポーン。ピンポーン。
「どちら様でしょうか?」
ピンポーン。ピンポーン。ピンポーン。ピンポーン。
(声を出せば誰かがわかるからだと思うので、紙を渡せばいいと思いますよ)
魔鵺は小声で百合に言った。
『どちら様ですか?』
紙にそう書き、ドアの下に擦り込ませた。
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