探偵vs
「明日、朝早いからもう寝な」
夕方になってもまだ震えが止まらない先生はそう言った。
「イタコ、調べて来なよ」
朝四時出発、場所は車で一時間もかかる田舎。依頼主はそこに住んでるようだ。
霧は事務所の近くにあるマンションに一人で住んでいる。霧はまだ学生。なのに一人で住んでいるのは少し疑問にあるが、それはマンションの地主が東條家の人間だからである。

家に帰った霧は真っ先にお風呂に入った。
身体を清潔にするのは日本の昔からの風習。お風呂に入るのは別に悪くはない。
お風呂から出た霧は、寝巻とは思えない衣装を着て、ベランダに出た。


これから、東條霧の夜の仕事が始まる。
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