封印戦慄映像
「なぁ。全部が全部赤い壁だと、方向感覚がおかしくなるな……下りてきた梯子と模様で助かっている感じだ――そもそも、ここは四角い部屋なんだろうか?」
冬馬が珍しく弱々しい声を出すと、全員改めて部屋を見渡した。
確かに良く見ると四角い部屋ではない。丸みを帯びていた。
「なんのために作られた部屋なんだろう……気持ちが悪い! 早く仕事を終わらせて帰りましょう!」
茂は、ずり下がる黒縁眼鏡を人差し指で持ち上げ、設置の準備を急いだ。
「うーん。あまり部屋数はないのか……洗面所に残り一台は取り付けておくか」
陸也が私を退け、洗面所に入り込んだ。
冬馬が珍しく弱々しい声を出すと、全員改めて部屋を見渡した。
確かに良く見ると四角い部屋ではない。丸みを帯びていた。
「なんのために作られた部屋なんだろう……気持ちが悪い! 早く仕事を終わらせて帰りましょう!」
茂は、ずり下がる黒縁眼鏡を人差し指で持ち上げ、設置の準備を急いだ。
「うーん。あまり部屋数はないのか……洗面所に残り一台は取り付けておくか」
陸也が私を退け、洗面所に入り込んだ。