封印戦慄映像
山田家
群馬県利根郡――青々と茂る山奥。車の窓を開けると、森林の爽やかな香りとマイナスイオンがたっぷりと含まれた綺麗な空気を肌に感じた。
この辺りまで来ると、人と擦れ違うどころか、車とも擦れ違わなかった。
「今は明るいからあれですけど、街灯も無いし、夜になったら真っ暗闇になるんでしょうね……わくわくしますね! ねぇ、皆さん!」
「久実ちゃんって、いつも楽しそうですよね。幽霊怖くないんですか? 僕は音声の編集も恐ろしくて……」
弱々しく茂が言った。
「茂は、いい加減慣れろよなぁー仕事をして、もう何年目だよ。まったく……っていうか、なんで俺ばかりがいつも運転なんだよ。カメラマンって体力仕事なんだぜ?」
この辺りまで来ると、人と擦れ違うどころか、車とも擦れ違わなかった。
「今は明るいからあれですけど、街灯も無いし、夜になったら真っ暗闇になるんでしょうね……わくわくしますね! ねぇ、皆さん!」
「久実ちゃんって、いつも楽しそうですよね。幽霊怖くないんですか? 僕は音声の編集も恐ろしくて……」
弱々しく茂が言った。
「茂は、いい加減慣れろよなぁー仕事をして、もう何年目だよ。まったく……っていうか、なんで俺ばかりがいつも運転なんだよ。カメラマンって体力仕事なんだぜ?」