封印戦慄映像
陸也の大きめな声に、慌てて指を引っ込めた。
――そうだね、馬鹿みたい。もう忘れなきゃいけないのに。
するとその光り輝く球体は小さくなり、ふわりと移動した。一つだけ自由に動く、淡い光。真っ直ぐに茂がいる方面に動いた。
「うわぁ! なんだよ! 来るな! あっちへいけ!」
そんな声も空しく、茂がいた壁に近づき、もう一度ライトのように大きく光り輝いた。
「うわ! 眩しい! やや、これは?」
「どうしたの? 茂? ちょっと見せて!」
私は茂を突き飛ばし、照らされている壁をに両手を当てた。
「これは牛の模様……押して見てもいい?」
「でも久実ちゃん、またこんな残酷な部屋だったらどうするの……牛なんて不吉じゃないのかい?」
――そうだね、馬鹿みたい。もう忘れなきゃいけないのに。
するとその光り輝く球体は小さくなり、ふわりと移動した。一つだけ自由に動く、淡い光。真っ直ぐに茂がいる方面に動いた。
「うわぁ! なんだよ! 来るな! あっちへいけ!」
そんな声も空しく、茂がいた壁に近づき、もう一度ライトのように大きく光り輝いた。
「うわ! 眩しい! やや、これは?」
「どうしたの? 茂? ちょっと見せて!」
私は茂を突き飛ばし、照らされている壁をに両手を当てた。
「これは牛の模様……押して見てもいい?」
「でも久実ちゃん、またこんな残酷な部屋だったらどうするの……牛なんて不吉じゃないのかい?」