ロンギング
お通夜で久しぶりに母親と気まずい再会をしてからもっと気まずい再会をした。


記憶に全く残っていない父親の所に連れていかれたのだ。


母親にはどうやら既に違う家庭があって私の存在は知らされていないらしかった。


父親にも当然のように元々家庭があった。


十歳の私はほんとうに胃がキリキリしたんだ。自分が本当にいらない物に思えて。


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