空色ラブレター
5
「沢城くん、病気だったんだね…。
8月に亡くなってたなんて、お葬式に参列できなかったね……」
ポツリポツリと私の隣で陽奈が呟く。
「ソラ、あんた大丈夫なの?」
「…なにが?」
そう呟いた私の表情を見て、陽奈が息を呑んだのがわかった。
二の句が継げず、弱々しく微笑んだ私に。
陽奈は、これ以上この話題に触れてこなかった。
メニュー