空色ラブレター
「ソラ!!
ちょっと、これみて!!」
陽奈が血相をかえて、私の元へ走ってくる。
「…ど、どうしたの?」
陽奈のあまりもの慌てように驚いた。
「このコンクールのページを見て……」
陽奈から震える手で差し出された一冊の雑誌。
それは、以前に私が優へと渡したことがある雑誌の今月号だった。
いつもとは違う陽奈の雰囲気に、ただ事ではないと確信して。
写真コンクールのページをめくった私は、その場で絶句した。