空色ラブレター


中庭に着くと、


もうすでに優は、シャッターをきっていた。



私は、そのカメラを構えている優の姿が堪らなく好きだ。



カメラから覗くレンズ越しの世界は、優の瞳にどんな風に映っているのだろうかと考えてしまう。




私、重症だ。



優が愛用する一眼レフに嫉妬してる。




私が知らない優のことを間近で見てきたかと思うと、羨ましいとさえ感じた。


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