空色ラブレター


「美空、顔を上げて」



頭上で、優の優しい声が鼓膜を震わす。



こんな顔を見られたくなくて、俯いたまま首を左右に振る。




「美空…」





優の甘い声を耳元で感じ、肩がビクッと揺れた。



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