あなたの孤独に気づくまで



「…美樹ちゃん、私応援する。無理だけはしないでね。」



「美樹ちゃんにとって、めぐちゃんは大事な存在だよね。きっとめぐちゃんも美樹ちゃんの事大事なはずだもんね。」


「何かあったら、すぐに話してね。話すだけでもきっと何かいい方向に変わるはずだから。」



あゆみちゃん、ちあきちゃん、えりかちゃんはそう言って私を励ましてくれた。



最後にまりちゃんが


「…私が美樹ちゃんなら多分怖くて何も出来なかったと思う。自分が恥ずかしいよ。きっと、美樹ちゃんじゃなきゃダメなんだと思う。



美樹ちゃんは強いよ。無力なんかじゃない。」




私は気付けば涙を流していた。
4人は私の手を握ったり肩をさすってくれたりした。




…人って、こんなに気持ちを暖かいものにしてくれるんだ。




恵、どうかその事をあなたに伝えたい。
言葉は時には誰かを容赦なく傷つけるだろう。


でも、こんな風に支えてくれる誰かが必ずいること。


恵がもし今、孤独で周りが信じられなくても、私が恵の支えになりたい。
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