あなたの孤独に気づくまで
「美樹…違うの
美樹泣かないで。」
恵は私を見つめながら言った。
「…自分でわかってたの。
ちゃんと私と向き合ってくれる人はいるのに、自分がそれを壊してしまうこと。
大切にしたいのに、感情的になって暴走していつも誰かを傷つけること。
…どうやったら上手に生きれるのかずっとわからなかった。
…美樹、美樹だけだよ。私がこんなになっても、私を親友って言ってくれるのは。
きっと世界中で美樹だけだった。」