あなたの孤独に気づくまで
恵の言葉に私は
今なら、きっと伝わる
…伝わって!
そう祈って私は切り出した。
「恵…
私、まりちゃん達と少し仲良くなって気付いたの。
どんな人でも、見守ってくれる人かいるって。
…私でさえ見つけられたんだよ。
恵にも今までも、これからも見つけられるよ。
私は側にいる。力になれないかもしれないけど、何があっても側にいることは揺るがないから。
…一緒に大切な人を大切にする生き方を探していこう?」
私は相変わらず涙が止まらず、でも伝えたいことはやっと伝えられた気がした。
恵もずっと泣いていて、それでも頷いてくれた。たくさん頷いてくれた。
「独りじゃないよ。」
恵にずっと伝えたかった事を、少しかもしれないけどやっと伝えられた気がした。