あなたの孤独に気づくまで


簡単に言うと中学生時代の軽いいじめ。


トロくて何をやってもどんくさい私は中学2年の後半から卒業まで、周りからひかれるような存在だった。

「木戸さんって何かとっつきにくいね」
「っていうか、見てるとイライラするんだけど。」

直接的ないじめはほぼ無かった。
でも私は自分が壊れていくのがだんだんわかった。


「トロ子が来たよー」
「ちょっと、近くに来ないでよ」


いや、言葉のいじめというものは確かにあり、それは私の心をいつも突き刺してた。


中学3年の頃には胃が痛くなり出した。
でも両親は、

「もうすぐ受験なのにそんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」

「この一年我慢すれば、新しい学校に行けるんだから!だから欠席なんてもっての他よ!」


胃の痛みは卒業と同時に和らいだ。
でも、今だに痛み出すことがある。



私は一人だ。
きっとこれから死ぬまで。



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