あなたの孤独に気づくまで
そして、夏休みを迎え
あっという間にお泊まり会の日はやってきた。
なんだかんだで楽しみにしていた私はパンパンの荷物で待ち合わせ場所に向かった。
待ち合わせの場所は近くの駅。
既に恵が待っていた。
私を見つけた恵は思わず吹き出した様に笑い、
「荷物大きい!うちにはちゃんと美樹のお泊まりグッズあるのに!」
そういってケラケラ笑った。
「だって、人様の家のタオルとか使っていいのかわからないし…それにパジャマとか…」
それを聞いて恵は更に笑った。
「パジャマとか貸すし!タオルとかまで持ってきたの?ホントに美樹ってばー!」
二人で笑いながら、暑い日差しが差し込む道を歩いていった。