あなたの孤独に気づくまで


お笑い番組を見ながらピザを食べ、お互い交互にお風呂入って

気付けば夜中の2時。

雨の音は段々強くなっていた。

「雨、止まないね。」

私が言うと恵は

「雨って嫌い。特に昼間の雨。あのどす黒い雲見てるとさ、この世の終わりのような気がする。」

さっきまで、キャッキャッとはしゃいでいた恵が少し声のトーンを下げて話した。

私は恵の部屋の窓に近づいて、強くなる雨を見ながら

「…わかるよ、何となくわかる。」

そう呟いた。


気がつくと恵は私の右腕と自分の左腕を組んできて

「うちら運命共同体だね!そろそろ寝よう!」

私たちは2人で1つのベッドに入り込んだ。
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