あなたの孤独に気づくまで
何なんだ、この人。
私でも怒ったりするんだねって…
私の何を知ってるんだ!?
「木戸 美樹さん、16歳。髪は胸ぐらいまでのロング。顔はそんなに悪くないんだけど、猫背気味でぱっと見暗く見える。性格もいつもオドオドしてて、周りを気にしながら過ごしている。」
香川さんは、いきなりスラスラと私について話始めた。
「…な、なんなんですか。何で私のことしってるんですか…」
自分が失礼な事を言われてるのはわかった。でも反論は出来なかった。
何で初対面の人にここまで言われなければならないのか…
…そう強く言えない自分もとことん嫌だった。
「…めぐちゃん、次は大人しい子選んだんだなぁって思って。」
香川さんの言葉に私はハッとした。