あなたの孤独に気づくまで
「めぐちゃんの名字は久藤。私は香川。そして木戸さん。私と木戸さんはちょうどめぐちゃんの前の席だったんだね。」
私は不具合の出たパソコンのようにデータの読み込みに必死だった。
恵は中学生の時も同じように親友を作ったんだ。前の席なら誰でも良かったの?
どうしてこの人は私のこと知ってて、こんなところにつれた来たの?
「…中学生の時は、仲良かったんでしょ?何で今は友達じゃないの?」
言いたい事はたくさんあったけど、一番聞きたかった事を何とか声を絞って話した。