あなたの孤独に気づくまで

「そういえば、木戸さん朝誰かに話しかけられてどこかに連れてかれてたよね?…あれ確かとなりのクラスの香川さんじゃなかった?委員会一緒で名前覚えてたけど…」


私はハッと恵の顔を見た。

「…香川……由美ちゃん?」

恵は大きな目を更に大きくしてこっちを見た。

「…う…うん。」

何とか私が答えると、来て!と今度は恵に手をひっぱられながら中庭のベンチに向かった。
< 51 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop