あなたの孤独に気づくまで


「もともとまりちゃん…あ、石田さんの事ね!まりちゃんと岩崎君が同じ中学だったらしくて仲がよくて、岩崎君が私の事気になるってまりちゃんに話してたらしくて…それで、まりちゃんがとりもってくれて…」


いつの間にそんなことに…
しかし、確かに恵は可愛いし、男子からも人気があった。
そして、ついに女子人気No.1の岩崎君をも手に入れてしまったみたいだ。


顔を真っ赤にして両頬を手で覆っている恵に、


「…おめでとう、恵!お似合いだよ!」




ようやく、私は言うべき言葉を言えた。






この時から、私たちの仲は変わっていくんだろうなぁ…とぼんやり私は思っていた。

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