あなたの孤独に気づくまで



見つからないように給水塔のコンクリートに背中を合わせ、声がするほうを覗く。



…恵だ!
まわりには3人の女子。
あれは、恐らく上級生だ。


「私達が付き合ってるのがそんなに嫌ですか?いくら嫌みを言ったって、透が私を選んでくれた事実は変わりませんよ!」


恵はキッパリと言い放った。

…つ、強い。思わず私はそう思った。
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