あなたの孤独に気づくまで



そういうと、周りの上級生達は顔を見合わせて笑った。


「めぐちゃーん。気付いてないの?岩崎君はもうめぐちゃんにはウンザリしてるるらしいよー。」

「…へ?」

恵の顔が急に曇る。

「男子バスケ部の部長とうちら仲良いんだけどさ、いっつも岩崎君愚痴ってるらしいよー、彼女がしつこいって!」


その言葉に私も急に不安が押し寄せてきた。



「大体さ、付き合う時もあんたの猛烈アタックに岩崎君がいい加減疲れて、しょうがなしに付き合ったんでしょ?」


「岩崎君言ってるらしいよー。『まぁ可愛いし、彼女欲しいから付き合ったけど、こんなに重いとは思わなかった』だって!」

「めぐちゃん超必死!うけるー!」



笑いながら女子の先輩集団は続けていた。


他に屋上にいた生徒も、その集団を全員見ていた。恐らく、聞こえているだろう。
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