あなたの孤独に気づくまで


周りの噂話は止まることなく、私は不安そうにその風景を見ていた。


…その時、ぱっと目があった子がいた。


石田さんだ。

私は思わず視線をそらしたけど、教室の壁に立って寄りかかっていた石田さんは
、そのままスタスタ私の所に来た。


「木戸ちゃん!あのさ、今日の放課後少しだけ空いてない!?」


そう耳打ちされた私はビックリした。
…でも、私も石田さんに聞きたいことがある。


恵と岩崎君の間をとりもったのは、石田さんだ。何か知ってるかもしれない!


「大丈夫、空いてますよ」


私は石田さんにそう伝えた。
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