あなたの孤独に気づくまで
「急にごめんねー!呼び出したのは私なんだけど、これから部活があるからほんの少しだけ!」
石田さんはそう言うと
ごめん!
と、顔の前で手を合わせた。
きっと物凄くいい人なんだなーと私は石田さんの事をぼんやりと思い、
「大丈夫ですよ」とだけ返した。
放課後、私と石田さんは中庭のベンチに座った。
「…あのさ、めぐちゃんと岩崎君って上手くいってるのかな?」
石田さんはそう私に聞いてきた。
「私は、恵からはいつも上手く言ってるって聞いてました…だから、今日の噂もビックリしてしまって…」
私は何とかそう話した。