あなたの孤独に気づくまで
「そこなのよ!」
石田さんは私をもう一度見つめて続けた。
「めぐちゃんにも話聞こうと思ってきいてみるんだけど、『何も問題ないよ!自分で言うのも何だけどラブラブです♪』…みたいにしか言ってくれなくて…」
「木戸ちゃん…あ、美樹ちゃんって呼ぶね!
…美樹ちゃんもやっぱり上手く言ってるとしか聞いてないのね…
めぐちゃんと美樹ちゃんは仲良いから、美樹ちゃんは本当は何か知らないかと思って…」
急に美樹ちゃんと呼ばれた事や、石田さんが私に話した経緯を知って、私はドギマギしながら
「ごめんね、何も知らなくて…」
そう言うと、
「謝らないでよ!こっちこそありがとう。…でも、今日の噂が本当ならやっぱり岩崎の言う事が本当って事だよね…」
石田さんは困った顔をしながら続けた。
「…重いって何だろう…
めぐちゃん、そんな束縛とかするように見えないけど…」