Pure〜片想いの行く末〜
塾が終わる
林田の方を見てみると
亜美と仲よさ気に話していた
―チクッ
なぜか胸が痛かった
『私、どっかおかしくなっちゃったのかな…?』
どうすればいいのかわからない
私はこの気持ちがなんなのかわからなかった
「それは恋ね」
「ぶほっっえ!!?」
私はおもわず拭いてしまった
「そんなん恋しかありえないし」
坦々と話をするのは
親友の桜井 恵美(サクライ エミ)
恵美とは小学生の頃からの付き合いで、唯一なんでも話せる子
かわいくて、しっかり者で
優しくて、大人っぽくて
いつも私をリードしてくれた
もちろん彼氏もいる
うちにとって
よき理解者であり
憧れの存在でもある
私は話を続ける
「え!?こ・こここ恋!?だってまだ会ったばっかだよ!?」
「まあ、一目惚れってやつだね」
「え!?無理!!」
「自分の恋を拒否るなよ(汗)」
まだ恋だと
確信できなかった
恋は苦しいってわかってるから
恋なんかもうしたくなかったから
恋だって
認めたくなかった