Pure〜片想いの行く末〜
どんどん近づいてくる
林田が話し始めた
「安原〜数学の宿題やった?」
『え?
え?え?
うち〜っ!!?』
初めて話しかけてきた
私はドキドキが止まらなくて
言葉がつまる
頭の中は真っ白だ
『なにか話さなきゃ』
「え〜としゅ、宿題?やった…ない」
『やったない』という意味不明な言葉を発してしまった…
急いで言い直す
「やってないよ!」
林田はその瞬間ニカッと笑いながら
「だよなっ(笑)」
って言った
ドキドキがおさまらなかった
私はもう完全に
林田の虜になっていた