Pure〜片想いの行く末〜
第2話
ドキドキの果て
朝、
目覚ましが鳴る
私は勢い良く目覚ましを止める
そして
また寝る
「優梨ーっ!!!もう8時よ!!」
母の大声で起きる
まだ寝ぼけているためか
状況が把握できない
しばらくして
状況を把握した
そして一気に青ざめる
「………遅刻だぁぁぁあっ!!!!!!」
急いで用意する
時刻はすでに
8時20分
朝ごはんも食べずに
家を出た
「やっばぃぃぃ…!!」
私は無我夢中で
走り続けた
あと30mで校門という
ところだろうか
同じように走っている男の子がいた
林田だ
「安原も遅刻かあ。仲間だな☆」
「う、うんっ!」
一緒に校門をくぐる
もちろん学校の窓から
私たちの姿は見える
恥ずかしながらも
嬉しかった
林田が隣にいる
それだけでドキドキは
最高潮だった