きっと絶望だ

 『ごめん、遅くなる』

 たった一行のそのメールに震えるのはやはり私の心が脆弱で貧弱でへなちょこだからだろうか。

 雑貨売場の名前ペンの横に置いてあったカッターナイフをつかみレジで金を払い、トイレに籠もった。

 よっぽど変な客に見えただろう、カッターナイフ買ってトイレに駆け込むなんて我ながら間抜けだ。

 
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