きっと絶望だ

 心を傷つけられたと感じた数だけ刻んだ痛みの勲章。

 夢見たあの日を実現するための手段。

 痛みの具現化。

 この傷は私の狂気。

 どんな理由を並べでもその真意ははかれない。

 くだらない現実への八つ当たりなんだ、独りで惨めに喘いで、子供のように悲しいと叫んでいるにすぎない。

 どれも正解であり、不正解。

 中身のない傷痕を撫で、醜いと自虐に浸った。

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