ある人々の恋愛２

　インターフォンの音が、部屋に響いた。橋早に、部屋を駆け抜けドアに手をかけた。
外の空気が、部屋を駆けめぐると、見慣れた顔がそこにはいた。
「こんにちは、七緒子さん。ごめんなさい、早すぎたでしょうか」私の姿に、一瞬驚いて、躊躇している。丁寧な挨拶の彼は、申し訳なさそうな表情を浮かべた。