Only my prince
梓がドア越しに話す見えた人影。梓が出て行くと同時に携帯を手にゆっくりとその人影が中に入ってくる。



会いたくて会いたくてたまらなかった
大好きな和くん。




「和くん・・・」





「彩音、ごめん」





靴を脱いで私に近づく彼。彼の動きをただ見つめるだけで何もできない。動くことすらできない。



でもやっぱりもうセフレや2番目にはなりたくない。そう思って立ち上がろうとした瞬間、ギュッと力強く抱きしめられた。




「彩音、ごめん。時間がないから一緒に来て欲しい」
< 44 / 69 >

この作品をシェア

pagetop