Only my prince
「梓ちゃんに彩音に会いたいって言ったら、私が本音を聞くから玄関で電話越しに聞いててって言われたんだ。さっきの話、全部聞いた。あのメールは姉貴が萌の言ったことを送ってくれたメールなんだ。
俺が本当のこと言えば彩音を苦しめなくてすんだのに、恥ずかしくて言えなくてごめん。俺の母親が見る予定だったんだけどこの3ヶ月だけ朝早くて夜が遅くなるからって萌のこと頼まれてたんだ」
手をぎゅっと握られて響く優しい声。涙が止まらない。
ごめん、ごめん。和くん。勝手に勘違いして別れを言って本当にごめんなさい。
「あやねちゃん、どこかいたいの?」
「胸がね、胸が痛いの。それに和くんにひどいことをしたの」
俺が本当のこと言えば彩音を苦しめなくてすんだのに、恥ずかしくて言えなくてごめん。俺の母親が見る予定だったんだけどこの3ヶ月だけ朝早くて夜が遅くなるからって萌のこと頼まれてたんだ」
手をぎゅっと握られて響く優しい声。涙が止まらない。
ごめん、ごめん。和くん。勝手に勘違いして別れを言って本当にごめんなさい。
「あやねちゃん、どこかいたいの?」
「胸がね、胸が痛いの。それに和くんにひどいことをしたの」