ダイヤの恋人 〜June bride〜
「それでは、誓いのキスを」
正面に向き直ったあたし達は、相変わらずニコニコと笑っている神父に最後の誓いを促された。
再び理人さんと向かい合うと、彼があたしのベールに手を掛けてそっと上げた。
直後、理人さんが目を小さく見開く。
だけど、すぐに柔らかく微笑んだ彼は、いつもと同じように長い指先で優しく涙を拭ってくれた。
ゆっくりと近付いて来る、眉目秀麗な男性(ヒト)。
出会った夜の初めて視線が交わった時の事を思い出して自然と笑みが零れ、同時に幸せが温かな雫になったものが頬を伝うのを感じた。
ほんの少しだけ背伸びをして、ゆっくりと瞼を閉じる。
そして、どちらからともなくお互いの唇を迎え入れ、神様の前で誓いのキスを交わした――…。
正面に向き直ったあたし達は、相変わらずニコニコと笑っている神父に最後の誓いを促された。
再び理人さんと向かい合うと、彼があたしのベールに手を掛けてそっと上げた。
直後、理人さんが目を小さく見開く。
だけど、すぐに柔らかく微笑んだ彼は、いつもと同じように長い指先で優しく涙を拭ってくれた。
ゆっくりと近付いて来る、眉目秀麗な男性(ヒト)。
出会った夜の初めて視線が交わった時の事を思い出して自然と笑みが零れ、同時に幸せが温かな雫になったものが頬を伝うのを感じた。
ほんの少しだけ背伸びをして、ゆっくりと瞼を閉じる。
そして、どちらからともなくお互いの唇を迎え入れ、神様の前で誓いのキスを交わした――…。