ダイヤの恋人 〜June bride〜
開かれたカーテンから射し込む太陽の光に、そっと瞳を細める。
白い枠組みに縁取られたガラスを隔てた向こう側には、絵葉書の為に切り取られたような碧い海が広がっている。
まるで映画のワンシーンのように美しい景色の中、振り返った先にある鏡に映る自分(アタシ)の体は純白に包まれ、アップで纏めて貰った髪にはカラフルな生花があしらわれている。
思わず自分まで綺麗になったと錯覚してしまいそうな程に、一点の淀みすら無いエレガントなウェディングドレス。
自然としゃんと伸びた背中は恥ずかしいくらいに開いているけど、不思議な事に今はあまり気にならない。
“June bride”
あたしは今日、幾度と無く耳にして来たその言葉を適(カナ)える――…。
白い枠組みに縁取られたガラスを隔てた向こう側には、絵葉書の為に切り取られたような碧い海が広がっている。
まるで映画のワンシーンのように美しい景色の中、振り返った先にある鏡に映る自分(アタシ)の体は純白に包まれ、アップで纏めて貰った髪にはカラフルな生花があしらわれている。
思わず自分まで綺麗になったと錯覚してしまいそうな程に、一点の淀みすら無いエレガントなウェディングドレス。
自然としゃんと伸びた背中は恥ずかしいくらいに開いているけど、不思議な事に今はあまり気にならない。
“June bride”
あたしは今日、幾度と無く耳にして来たその言葉を適(カナ)える――…。