涙色
第一章*色のない世界*
少女は願った
…もう、裏切られるのは嫌だと――――
そして誓った
もう誰にも心を許さないと。
涙を流すのは、今日で最後。
誰にも見つからない森の中、星空の下で彼女は大声で泣いた。
そして顔をあげたとき、
以前のような彼女はそこにはいな
かった――――――
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