未来予想図
それは悪夢。
目を開いた瞬間、そこに広がるのは赤色だった。
ヌメッとしていて、鉄臭くて…。
「血………だ…」
ドクン。と心臓が唸る。
目を動かし、周りの様子をうかがってみた。
狭い室内にいるらしく、酷く血の臭いが充満している。
そして微かに腐敗臭も。
「なんだよココ…まじなんなの…」
室内は暗い。
だけど隙間から差し込む光で‘それは’見える。
「なんで人が死んでんだよ…ッ」
あぁ、後半まじ涙声。
私らしく無いなぁ。
背中を壁に、寄り添う形で座る私には、室内が嫌と言うほど見渡せる。
人数は多分3人。
なぜ曖昧かと言うと、みな体が‘散乱’している。
「ぅ、おぅ…ッあ」
酷い光景と臭いに、胃からモノがこみ上げてくる。
「ッ………ホント私今どうゆう状態…?」