未来予想図
とりあえずこの部屋から一刻も早く出たい。
フラッとしながらも、壁に這うように出口に向かう。
にしても、一体誰がこんな事をしたのだろうか。
死体を直視しないように俯きながらゆっくり足を進める。
また見てしまったら確実に吐く。絶対吐く。
どうにかドアノブに手をかけ、捻った。
ギシギシと音をだし、ゆっくりと開く。
「っはぁ!」
新鮮な空気を思いっきり吸い込んだ。
呼吸を落ち着かせ、改めて周りを見渡してみる。
「………こえぇ…」
大きな建物なんだろう。
長い廊下が続き、夜らしい外から入る月明かりがそれを一層、不気味に照らしていた。
廊下の端見えないんだけど…。
外は、外はどうなってるんだろう。
すぐ目の前の窓ガラスに私は駆け寄った。