ずっと好きだった。
「泉理くんおはよぉ〜」
クラスメイトの女の子が猫撫で声で泉理に言った。
「おう、はよっ!」
泉理はこういう子が好きなんだろうなぁ
私みたいな地味な子と違って。
住んでる世界が違うもん…
「ん?咲楽、どした?」
「ふぇっ!?」
不意に話しかけられて間抜けな声が出てしまう。
「な、何でもないよ…」
「そっか。早く教室行こ、もうすぐ予鈴なるし。」
え、もうそんな時間だったんだ。
早く行こう!