月と太陽
「あいつらが勝手に俺たちをそう呼んでるだけだ」

俺たちってことは、涼の他は、タケルと匡人?

でも、あと1人は…、誰?

涼は、まるでわたしの考えていることを見透かしているかのように、こう言った。

「4人目が思い当たらないようだな。学校で過ごすいつものメンバーを口に出してごらん」

わたしは涼の言うとおり、名前を並べて言った。

「涼、タケル、匡人、それから…」

男子は以上。

だけど、いつものメンバーはわたしを覗いて、あと1人。

「…えっ!もしかして、梨子!?」

わたしが目を見開きそう言うと、涼は笑いながら頷いた。
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