月と太陽
学校に行く気になれず、仮病を使って休み、土日を跨いで今日で7日目。

誰とも連絡をとっていない。

学校の誰とも連絡先を交換していないから、メールや電話もくるはずがない。

わたしは1日のほとんどを自分のベッドの上で過ごした。

何の気力も湧いてこない。

ただ何をするでもなく、考える力が無くなって、魂が抜けたかのように空っぽになった自分。

ふと横を向くと、机の上に置かれた鏡に自分の姿が映っていることに気付いた。

なんとも情けない顔をしている。

顔色は悪く、まともに食事をとっていないせいか頬もこけている。

わたしはその鏡を机に伏せた。

自分の姿を見ることに気持ちが悪いと感じたからだ。
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