月と太陽
「衣装はどうなったの?みんな何着るか決まったの?」

「まぁな〜。俺はフランケンで、涼が吸血鬼の予定だ」

変装した匡人と涼を思い浮かべた。

…うん、とっても似合いそうだ。

「タケルは何になるの?」

気になってわたしがそう訊くと、匡人はニヤリと怪しく微笑んだ。

「それは、明日のお楽しみだ」

なぜ、タケルだけ教えてくれないのだろう。

別に明日のお楽しみにとっておく必要はない気がするけれど。

「あ、そうそう。しずくにも衣装用意してあるからな!」

「えっ!わたし、脅かす側じゃなくて受付よ?」

「その衣装着て、受付すんだよ。きっと似合うぞ〜」

ニヤニヤと笑いながら匡人は言った。

別に衣装を着るのは構わないが、変なのじゃなければいいなと思った。
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