spiral "eternal"







「倉崎…?」


何度見ても間違いない


彼は…俺のクラスメートである倉崎だ



「その声…やっぱりお前、二宮か?」


フッと笑ったその表情に、一瞬ビクッと身体が反応して


俺は被っていたフードを取った


「やっぱり…。」と倉崎は息をつく


「その制服、能力者協会のやつだろ?ってことは、やっぱり二宮は能力者だったってことか?」


「そ、れは…。」倉崎の言葉に、俺は言葉が詰まった


俺は能力者


発見されたのがついこの間だったとしても…その事実は変わらない


「倉崎こそ…どういつつもりだよ?お前だって、反学園勢力の服装なんか着て…。」


しかも、ボスなんて呼ばれて…


俺の問に、倉崎はいつもとは違う、大人びた表情を見せて



「見ての通りだ。俺が、反学園勢力のリーダーだよ。」








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