spiral "eternal"

「中原達が?」倉崎の表情は変わった


「魔族のせいで、アイツ等は危険に晒されてる…俺は柚子達を助けたいんだ!

頼む倉崎、力を貸してくれ。」


倉崎だって、みんなを助けたい気持ちは同じなんだ


なら、協力した方が勝率は上がる


俺は倉崎の瞳を見つめた


倉崎…分かってくれるよな?


そんな淡い期待を、打ち砕く様に


ハッと倉崎は笑った



「だから二宮、俺達の敵は『能力者』だって言ってんだろ?」


「倉崎…!」咄嗟に振られた剣に、俺は何とか受け止めて振り払う


けど二擊目に対応する事が出来ず、受け止めた反動で後ろに飛ばされた


「っ!」俺は受身をとって着地する


「…何で、そんなに能力者を嫌うんだよ?」


確かに世界は能力者を嫌ってたけど


ここまでじゃ無い


何でアイツはあんなに…


「…能力者に、家族を殺された。」







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