spiral "eternal"
夾は言葉を詰まらせて、1度考えた後「仕方ねぇな。」と渋々認めた
「急ぐぞ。ここから西だ。」
「「了解。」」夾の合図の元、俺達は走り出す
提案したのは俺なので、頻繁に後ろの女性を確認しながら足を進めた
確かに、誰かを護るというのはそんな簡単な事でもない
今だって、ずっと神経を集中させて彼女に気を配り続けなければならない
無駄にあの人を危険に晒しているのかもしれない
けど…
「海も、きっとお前と同じようにしたと思うぜ?」
渚がポソリと密かに呟いた
だけどそれは、紛れもなく俺に向けられた言葉で
「1人で何とかしようと思うなよ?俺達がサポートしてやっから。」
そう、渚はニッと笑って言った
それがとても心強くて
俺は1人じゃない、って…そう思えた
「あぁぁぁぁぁ!」