spiral "eternal"
ポツリと出た言葉に、女の子は泣きながらこっちを見た
「魔物に襲われて…すげぇ怖かったよな。来るのが、遅くなってごめん。
けど、もう大丈夫。俺が絶対に、洋子ちゃんとお母さんを護ってみせるから。あの2人だって、もっと大っきい魔物を倒してきたすっげぇ強い能力者なんだぜ?」
安心させたくて、出来るだけ明るい声で言った
笑って頭を撫でる
「絶対に魔物に指一本触れさせない。誓うよ、洋子ちゃん。」
目を見て、少しでも信じてもらえるように
女の子はまだ泣きながら「…うん。」と何とか頷いた
「っし、あの瓦礫の下まで走れるか?」
「…うん!」
今度は涙を拭って、女の子と俺は手を繋いだ
あと少し…あと少しで!
「…!」